取材レポート

可児市子育てプラザ「マーノ」見学記

2階から吹き抜けを見下ろした様子。いたるところに県産材が

久しぶりの可児市中心部へ

すべて岐阜の県産材で作られている!この言葉に惹かれて可児市子育て健康プラザmano(マーノ)を訪問。可児市と言えば、数年前にここの農産物の地産地消を推進する活動のお手伝いもしたことがあるDR.みのりん、訪問しませんかとのお誘いに反応しないはずはない。しかもここマーノは昨年オープンしたばかりの子育て・健康・にぎわいづくりの市の拠点と聞く。地元で民生委員を務め児童部の所属していることもあって、興味津々である。

夏休みの子供たちでにぎわう様子

様変わりした可児駅周辺

久々にやってきた可児駅(名鉄では新可児駅)界隈は、ここ数年ですっかり変貌を遂げていた。同行したアシスタントさんはウン十年前にこのあたりのアパートを借りていたとのことだが、あまりの変貌にそれがどこにあったのか、さっぱり見当がつかない浦島太郎状態の様子。さすが名古屋市のベッドタウンとして人口が急増したこの町だ。このあたりの再開発のシンボルがここマーノと言えよう。

子育て支援施設マーノに到着

このマーノは想像以上にでかい建築物だ。2階でつながっている東棟と西棟で、3階建ての外観からは木造の印象を持てなかったが、中へ入るとイメージ一新。天井、壁、フローリングなど木の作りが満載だ。小さな子ども達が楽しそうに歩いたり走ったりしている。

静かに自主勉強をする子供たち

夏休み中の子供たち

まずびっくりしたのは、2階の一室に、可児市役所の子育て支援課・こども課・健康増進課があることだった。子育て健康プラザと名のつく建物の中に市役所の一部があるわけだ。この日も約80名の市職員が仕事をされていた。窓口には1番から8番まで相談窓口があり、そこで今回の見学のお話をすると、直ちに可児市こども健康部子育て支援課子育て政策係の奥田さんが、お昼時にもかかわらず施設案内をしてくれることになる。

いたるところに県産材

フローリングはスギ間伐材を圧密加工したものが全面的に使われている。まだ新しいこともあって実にきれいだ。明るい印象を受ける。子ども達もこの広くて開放感を与える廊下を安心して走り回っている。それも市役所のオフィスの前の廊下だ。職場内で、子ども達の姿に接することができるここの市職員さん達は幸せだなあと思うと同時に、これを考えた人の発想にあっぱれ!をあげたい。冨田市長の肝いりと聞いたことがあるが、子育てしやすいまちづくりにはふさわしい施設だ。

子ども達がしゃべったり、勉強したりするたくさんのテーブルや椅子もすべて県産材で作られており、いずれも好感の持てるデザインだ。加子母森林組合で作られた木のおもちゃもある。カタカタなど実に懐かしい。歩き始めの幼い頃からこうした本物の木のおもちゃに馴染むことができるのはうらやましいことだ。「ぎふの木づかい施設認定証」も掲示してあった。

保健センター、親子サロン絆(きっずな)る~む、中央児童センター「にこっと」などがこの建物に入っており、育児、健康などの悩みに対して、ここにある市子育て支援課・こども課・健康増進課の職員達への相談から、この施設内で解決の手がかりが与えられる仕組みになっているのだ。

マーノの中で地元食材中心のヘルシーランチ