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桧の枡の生産量は日本一!

タイトルの通り、岐阜は実は桧の「枡」の生産量が日本一!
トップシェアを誇っているのです。
今日はそんな枡と桧について紹介していきたいと思います。

枡の用途

枡といえば、大きく3つの用途で使われますがどんな用途かご存じですか?

ひとつは「お米を量る」

今でこそ枡でお米を量ることは少なくなりましたが、その昔は必要不可欠な道具であり、その他にも調味料である、味噌や塩などを量ることにも使われていました。

ふたつめは「節分の豆を入れる」

お米などを量る道具であったことから使われるようになったようです。
同時に成長や発展を祈願して枡にかけて「増す」という意味も込められて使われていたようです。

そして最後は「お酒を飲む」

枡にお酒というと、枡の中にグラスがあり日本酒をたっぷりと注がれているイメージが浮かびませんか? このスタイルには名前が付いていて「もっきり」と言うそうです。
また枡に直接お酒を注いで飲むこともありますね。

枡の歴史と大垣市

そんな枡の歴史は古く、1300年以上前からあったとされています。

701年に制定された大宝律令には度量衡(長さ・体積・質量)などの記載がすでにあったようです。
また、日本最古の枡は平城京から出土しています。


現在、枡は全国で年間約250万個作られています。
そのうちの200万個、約8割のシェアを誇っているのが岐阜県の大垣市です。

檜の名産である、岐阜の東濃桧や長野の木曽桧などの産地が近く、また当時は蒸気機関車で大垣駅まで運ばれたり、河川を利用して、舟運で運ばれ大垣まで材料が届いたことが基盤となり、現在まで作り続けた大垣市がトップシェアを誇っているようです。

ヒノキについて

枡の材料として使われているヒノキについて少し詳しく知ってみましょう。


ヒノキと聞くと、日本では割と耳馴染みの深い、身近に感じられる木のひとつですよね。
イメージとしてはいい香りがする、スギよりも高価な木というものではないでしょうか?

ヒノキは針葉樹で、日本と台湾の一部に自生しており、主に建築材として使われています。
建築材としてヒノキは大変優秀で、数々の建造物に使われてきました。
そのいい例として法隆寺があげられます。
日本最古の木造建築として現在もなお記録を伸ばしている法隆寺。建材として正しく使われれば1000年以上保つといっても過言ではありません。

また、よく聞くのは「檜風呂」。
香りもよく、総檜造りなんて言われるものは高級感もありますよね。
この香りに含まれるフィトンチッドは高い抗菌性とストレス解消に効果が期待できるとされており、アロマに使われることもあります。

その他、能などの演舞をする場である「檜舞台」。
檜で作られているからそう呼ばれているのですが、転じて自分の腕前を披露する晴れ舞台という意味もあり、ヒノキのイメージは明るいものばかりです。


枡など身近なものから、建築物など日本の歴史の影にはヒノキがあるといっていいほど、日本人はヒノキを重宝し、活用してきたことが分かるかと思います。