広がる木育の輪
木育という言葉も少しずつ浸透し始め、岐阜県内でも木育施設がどんどん増えてきています。
以前このぎふの木コラム内でも「木育」についてと、
当時(2020年)オープンしたばかりの岐阜県の施設である「木遊館」を紹介いたしました。
今年、この木遊館のサテライト施設が新たに2拠点で立ち上るということで、今日はその1拠点である、中津川市にできた木遊館のサテライト施設「なかつがわ 森の木遊館」を見学させて頂きました。
なかつがわ 森の木遊館
中津川市にある木遊館のサテライト施設は今年2024年8月にオープンしたばかりです。
もとより地域に根付いている道の駅「花街道付知」の建物内を一部改修し併設されています。
入ってすぐに目に付いたのは、敷台。
下記の写真の彫り加工されている部分です。
東濃地方と言えば、栗きんとんが発祥の地として有名で、「クリ」はなじみの深い樹木なので、お出迎えとしてピッタリな木が使われています。
同様に受付のカウンターもクリが使用されていました。
受付を抜けるとすぐに広い空間があり、子供たちが走ったり積み木を積んだするようなスペースがひろがっています。
シンボルになっている中央の滑り台に向かう階段はなんと、サワラ、ネズコ、ヒノキ、アスナロ、コウヤマキの「木曽五木」で作られていました。
「木曽五木」については、まとめたコラムが別でありますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
(URL:https://gifunoki.net/column/0305/)
0~2歳児メインの木のボールプールと写真右の可愛らしいトンネルはお風呂や桶を作る要領で作られておりました。ヒノキの産地であるこの地方ではヒノキ風呂を作ることも得意としており、その応用で遊具が作られているようです。
またちょっとしたところにも木で作られたモニュメントがたくさんあり、その芸の細かさは見ているだけでも面白いです。
特に受付の裏手側にある壁カウンターには、材を搬出する様子が木の実などでモニュメント化されていました。
東濃桧の産地であるこの地域では、昔から伊勢神宮の式年遷宮などで使われる材を搬出することがあります。
林業で栄え、東濃桧の産地であることもあり、地域に関わりの深い木がふんだんに使われていました。
木育は子どもから大人までどんな方でも、木材や木製品との触れ合いを通じて、木の良さや木材を使っていくことの意義を知ってもらう、一つの機会だと思います。
そんな木育の輪がどんどん広がっていってほしいですね。
ぜひ、「なかつがわ 森の木遊館」に遊びに行かれてはいかがでしょうか。