よりよい木材を得るために
岐阜県産材ができるまでの流れ
まずはここから、植林作業
新たに山に木を植える(植林する)ための準備としてまず地拵えという作業を行います。この作業は、植える場所を整えるため、生えている雑草木を取り除いたり、伐採跡地では枝葉を整理する作業です。刈り払い機や鎌などで作業を行います。
地拵えを終えた後、山に苗を植えます。この作業を植林といいます。一般的に2~4年たった苗を、1ヘクタールに3000本植えます。これは地域や事業体によって異なりますが、今後どのような山にして、どのような木を育てていくかによって植える本数を操作することもあります。
山に植えた時点でその木は1年生と呼ばれ、一般的に言われる何年立っているかはここからスタートとなります。
良い木材を得るには、手入れがかかせません
山に植えてからまず行う作業は、下刈りという作業です。これは、植えた苗が周りの雑草木などの成長に負けてしまうため、成長を促すために行います。 一般的に春から夏の間に行われ、周りの雑草よりも成長してきた段階でこの作業は終わります。
その後、枝打ちという作業を行います。木材は柱として使われることが多い為、節のない商品を生産するために行っています。枝打ちは木の成長休止期の秋から冬にかけて行われます。
また、雪の多い地域では雪起こしという作業を行う場合もあります。植えたばかりの木は雪の重みで地に倒れてしまうのですが、そのままにしてしまうと、倒れたまま成長してしまいます。できるだけまっすぐな木材を生産するために、雪が解けた後、山側から麻縄などのロープで引き起こし固定する作業です。
間伐で密度調整を行い目標樹木を育てる
それらの手がかからなくなったら、次は除伐という作業を行います。これは育成の対象となる木の成長を妨げている他の樹木を切り払う作業です。目的樹種同士の枝葉が茂りお互いが接し合う状態になるまで、数回行われます。また、目的樹種でも、まっすぐに育たなかったり、欠点を持っている木を伐採することもあります。
お互いが触れ合うようになったら、最終的に育てていく目的の木を決め、そのまわり木を間引くことで密度を調整します。密度を調整することで木に光が当たり成長が良くなります。
目標樹木を伐採する主伐
目的と決めた木が利用できる時期(伐期)に達した時、伐採する作業のことを主伐といいます。 これは、一般的に間伐とは違い、全ての目的の木を伐採し、次の樹木の育成を伴う伐採となります。
造材から出荷へ
伐倒した木の枝を払い、これを切断(玉切り)して木材を生産する作業です。玉切りは柱として求められるサイズの3m、4m、6m。合板として求められる2mでカットします。切ったものは集められ、トレーラーに積み込みをし、山から市場などの出荷場所に並びます。また直接製材所や工場に出荷する場合もあります。
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