岐阜県が誇るブランド材

岐阜県産材とは

日本アルプスをはじめとした豊かな山々によって、岐阜県の県境の大部分は構成されています。そんな緑豊かな岐阜県には、大変良質な木材がたくさんあります。ここでは、高品質な岐阜県産材について紹介します。

最高級の木材 東濃桧

日本人にとって最も身近な木材の一つであるヒノキは、湿気に強く、しなやかで耐久性に富むのが特長です。また、心を落ち着かせるようなさわやかな香りもヒノキの大きな魅力です。
さらに、岐阜県は、全国でも屈指のヒノキ生産地であり、資源量は全国2位で植栽面積は21万ha(東京ドーム約45,000個分)を誇っています。
そして、岐阜県の東濃地方で産出される良質な材は「東濃桧」と呼ばれます。ブランド材として全国的に知られています。特に、最高級品は名古屋城や伊勢神宮などで使用されたこともあります。
東濃桧の特長はなんといっても淡いピンク色をした美しい木肌と、油分が多くねじれに強い点です。

これは、東濃地方が冷涼な気候であるため木がゆっくりと育ち、木目が細かく詰まっているからなのです。ほかにも、年輪幅が均一で真円に近く、節もないか小さいのが特長です。

木目が美しい長良杉

もう一つ、日本人にとってなじみ深い針葉樹といえば、スギでしょう。名前の語源はまっすぐな木「直木」もしくは傍らにはびこらず上へ進み上る「進木(ススギ)」だとされています。スギはその通り鮮明でまっすぐな木目と割りやすく加工しやすい性質が特長で、古くから柱として日本建築に多用されてきました。その中でも、岐阜県では長良川流域で育ち、「長くて良い杉」との意味もある長良杉が有名です。長良杉の長所は多くありますが、中でも木目が均等かつ冬目(木目のうち色が濃く、秋から初冬にかけて成長した部分)が太く美しいのが特長です。また、仕上がり後の表情が豊かで手触りもきめ細かく柔らかいことにも定評があります。 加えて、スギ材のうち白太(辺材)と赤身(心材)が混在したものは「源平」と呼ばれますが、長良杉は特に源平にした際に美しさが際立つといわれています。

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