ぎふの木ネットとは

私たちは森の恵みに感謝し、未来を担う子供たちのために、
素晴らしい森林資源を守りたいと考えています。
そして、森も人も健やかに育つ「木の国岐阜」「木の国日本」を目指していきます。
森と人がちょうど良いバランスで共に生きていく。
私たちは、そんな未来を描いています。

環境に対しての取り組み

大切な地球を守るために、私たちにもできる事があります。
木材は私たちの身近にあるサステナブルな素材です。
木材を意識的に使っていくことで環境保全に貢献しましょう。

知ってほしい木のコト森のコト

森林を守るためには、知ってもらいたいことがあります。
木や森林の役割や、森で起きている問題、そしてこの先このままではどうなってしまうのか。
より木や森林に対する理解を深めていただくことで、もっと木や森を身近に感じて欲しいと思っています。

知ってほしい木のコト森のコト

岐阜県産材ができるまで

私たちが普段、何気なく使用している木材や木工製品はどのように生産されているのでしょうか。
岐阜県産材ができるまでの8つの工程に大潜入!
実際の木材加工の現場に潜入しその工程を徹底的に解剖しちゃいます!

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岐阜県産材ができるまで

国産材活用への動き

私たちは「国産材」「県産材」の利用促進のために、様々な取り組みを行っています。
ここでは協議会だからこそできる取り組みの数々をご紹介します。

岐阜県産材商品

各種岐阜県産材の木材製品をリストアップしました。壁材、床材を中心にご紹介しています。

ぎふの木ガーデン

ぎふの木ネット協議会が手掛けたモデル住宅のご紹介です。

みなさまへ

ぎふの木ネット協議会では、様々な情報発信をしています。
ここでは会員様の情報、協議会の活動報告などをお伝えします。

ニュース&インフォメーション

オープンハウスを見学しました。
現場だより

オープンハウスを見学しました。

こんにちは。 6月9日にぎふの木ネット協議会の会員様でもある五藤久佳デザインオフィス有限会社様のオープンハウスの見学に行ってきました。 まず目に入った軒は深めに作られており、扉のすぐ横には室内で郵便物を受け取れるポストがありました。ライトもこだわって選んでいらっしゃるようで、いくつもの候補から選んで設置したとの事です。扉の奥から見える木質の内装は、暖かい光を帯びて落ち着いた空間となっています。 一枚板と玄関の上がった段の間には、小物が入る引出しがありました。この引出しが台の脚にもなっていてムダのないデザインで工夫されていました。 玄関に入るとまず、のた付の朴の木の一枚板が顔を出しました。この一枚板は靴を履く際に腰を掛けたり、花瓶に花を活けて飾ったりするスペースとなっています。 左手にはシューズクローゼットがあり、靴以外にベビーカーなどもスムーズに出し入れできる空間となっています。 リビングは開放的な雰囲気で、モノトーンに木板が映える落ち着いた空間です。家の素材にはかなり拘られていて、既製品が少なく内装は主に杉がベースの無垢材を使用しており、木が呼吸をしているため吸放湿に優れた心地よい空間になっていました。 また使用している塗料などの素材も体に無害なものにして、体に優しい家を作っています。 このお洒落な棚は、ブティックのショーケースのような見た目にしたかったとか。窓枠やカウンターなども既製品ではなく無垢材を加工して作られています。 そして気になるのはこの空間壁、天井はビニールクロスを使わず杉板で囲まれており、グレーに塗装してからパールを擦って光沢感を出しています。塗料はアクリルエマルジョンという水性塗料を使っているそうです。 脱衣所と洗面が別になっており、来客時にも困らない設計で、洗濯機が扉で隠れる為生活感を見せない空間になっています。 浴室もとてもこだわられており設計事務所の技量が試される場所とおっしゃっていました。タイルの壁が全体的に淡く照らされ身も心も温かい空間となっています。 中でも照明の位置や、タイルの配置などは特にこだわれているようで、照明は天井に近い位置につけてしまうと実際にひげを剃られたりする際に顔の周辺が暗くなってしまい見にくいので、低めにつけるだけでも明るくなり雰囲気も良くなります。タイルは、設計書の時点で全てどこにどのように張るかタイル割りを描き上げています。この浴室タイルは全て300×300のサーモタイルが張られています。 浴室のお風呂は鋳物ホーローを使用しており今では高級ホテルでしか見られない物で保温性が高く、夜8時に湯を張ったとしても夜中まで入れるそうです。 天井にはヒノキ材が張ってありました。壁は皮脂などが原因でカビが発生してしまう可能性がありますが、天井に張ればその心配がないようです。 こちらのトイレの壁の色、美術館の展示室の壁の色をいくつか用意してその中から選ばれた色なんだとか。トイレは明るすぎなくてもいいと、暗めの色合いを使用されています。 1階も2階もトイレの窓は人の視線も配慮して高い位置に設置されています。手洗器はきちんと石けんで手を洗うことを習慣化するためだとか。 窓にも特徴があり、下を水平にせず斜めにすることで、埃が溜まりにくくなっている設計になっています。 こういう細かい心遣いが素敵だと思いました。 2階に上がる階段にも多くの気遣いがありました。階段周りの閉塞感を解消するため格子組にして2階廊下と階段室を一体化にしています。手摺も大工の方に直接作ってもらい、階段の段差の先には掃除がしやすいような形に端を緩やかに上げるような形に加工されています。 階段を上がって左手の部屋はロフト付きでした。この部屋は天井にも杉材が張ってあり、様々な杉の色合いの組合せが楽しい天井でした。 ロフトには季節物の衣装などがたっぷり収められます。小さなお子さんにはたまらない秘密基地のようなスペースですね。 ベランダに出ると現れたのは杉の柵この木はサーモウッドと呼ばれるものです。木を燻製にして木の細胞や成分を変化させているため、雨風にあたっても腐らないとのことです。 ルーバーになっているので程よい目隠しになっています。外壁に貼り付けてあるのでベランダ内の有効が広くとれていて洗濯物を干す他に、テーブルとチェアを出してお茶を飲む事もできます。 外観はこのような作りになっており、ベランダに取り付けられたサーモウッドの杉の柵が特徴的なお家となっています。全ての床と廊下の素材が杉の無垢フローリングで、壁や天井も自然素材の塗料を使い様々な空間に木で造作された棚が取り付けられていました。身体に優しいとても気持ちの良い空間でした。 気になる方は下記の五藤久佳デザインオフィス有限会社様までお問い合わせくださいませ。 五藤久佳デザインオフィス有限会社 住所  〒493-0005 愛知県一宮市木曽川町里小牧字西蒲原216 TEL  0586-87-2669HP  http://gotohisa.com/

もくもくワークショップマルシェを開催しました。
イベント

もくもくワークショップマルシェを開催しました。

こんにちは。先週の土曜日にぎふの木ネット協議会主催でもくもくワークショップマルシェを開催致しました。ご参加頂きましたお客様、誠にありがとうございました!会場の様子を写真で少しご紹介いたします。 会場には多くの方が来てくださり、楽しいワークショップになりました!来場者アンケートでも、『子供が楽しく作れてよかった』『普段触らないもので作れて楽しかった』『また参加したい』『木に触れられてよかった』と沢山感想も頂けました♪定期的にワークショップを開催していく予定をしておりますので、ぜひ興味のある方はモクタウンのイベント情報をご確認ください!

【5/31開催】もくもくワークショップマルシェ 
イベント

【5/31開催】もくもくワークショップマルシェ 

こんにちは。 今月5月31日(土)に『もくもくワークショップマルシェ』を開催致します!ぎふの木ネット協議会会員企業によるワークショップイベントです。 イベントの詳細は下記からご確認ください。 【開催日時】 2025年5月31日(土)9:30~12:30【場  所】 みんなの森 ぎふメディアコスモス かんがえるスタジオ       〒500-8076 岐阜県岐阜市司町40-5【対  象】 小学生以上~       ※小学生未満は保護者同伴で参加可【参 加 費】 100~500円        ※ワークショップ内容によって異なります       ※参加時に現金でのお支払いとなります【持 ち 物】 飲み物・汚れても良い服装【申込方法】 下記のボタン先の特設ページより事前ご予約をお願いします。【申込期限】 2025年5月26日(月)まで もくもくワークショップマルシェ 事前予約を頂くと、銘木コースター(1枚)が必ずもらえます!さらに当日選べるプレゼントも準備しております♪皆様のご参加をお待ちしております!!※写真はイメージです※ワークショップに参加された方限定となります。※数に限りがございます。

もくもくワークショップを開催しました。
イベント

もくもくワークショップを開催しました。

こんにちは。先週の土曜日にぎふの木ネット協議会主催でもくもくワークショップを開催致しました。ご参加頂きましたお客様、誠にありがとうございました!会場の様子を写真で少しご紹介いたします。 会場には岐阜のマスコットキャラクターであるミナモちゃんも遊びに来てくれて大反響でした!来場者アンケートでも、『また来たい!』『面白かった』『子供が自由に作れてよかった』『とても楽しかった!』と沢山感想も頂けました♪今年から定期的にワークショップを開催していく予定をしておりますので、ぜひ興味のある方はモクタウンのイベント情報をご確認ください!

岐阜県と「県産材利用促進協定」を締結しました
お知らせ

岐阜県と「県産材利用促進協定」を締結しました

ぎふの木ネット協議会は、2月28日に岐阜県と「県産材利用促進協定」を締結しました。 前列右から2人目がぎふの木ネット協議会会長となります これは、県と連携して県産材の利用促進に取り組み、循環型社会の形成や地域経済の活性化を目指すものとなります。 協議会では、今後も県や各企業・学術機関と連携して県産材の利用促進を図っていきます。 締結に関しては、2月29日の岐阜新聞と3月1日の日刊木材新聞にてそれぞれ記事が掲載されました。

ぎふ木遊館に5月末まで展示されます
お知らせ

ぎふ木遊館に5月末まで展示されます

こんにちは。ぎふの木育ひろば「木遊館(もくゆうかん)」に本日から5月末まで展示スペースにてデジタル展示場「モクタウン」の展示を行っています。なかなか対面でご説明させて頂くことは難しいのですが、今月の5月22日・29日の土曜日は限られた時間だけスタッフがブースに駆け付ける予定です。(※事前予約制のお客様のみが対象となっており、すでに予約はいっぱいのようですので大々的に告知は致しておりません。※) また、ブースでは新3匹の子ぶたのアニメを流しております。このアニメは現在一話のみしか解禁されていませんが、これから徐々に解禁されていく予定ですので気になる方はお楽しみに♪

デジタル展示場「モクタウン」いよいよオープン間近!!
お知らせ

デジタル展示場「モクタウン」いよいよオープン間近!!

こんにちは。いよいよデジタル展示場「MOKU TOWN(モクタウン」が2021年5月1日にオープン致します。現時点でモクタウンと検索頂くと上記のようなページに入り、まだその概要をお見せすることができないのですが、今週の土曜日からご覧頂く事が出来ます。 つながるデジタル展示場 をキャッチコピーに、デジタルでモデルハウス見学や土地や建売探し、また約40社以上の工務店様の顔が見れる紹介動画でじっくり、ゆっくり、好きな時間に家探しをして頂けます。 オープンまで今しばらくお待ちくださいませ!

プレスリリースを発表しました
お知らせ

プレスリリースを発表しました

いつでも、どこでも、家づくり がスマホでできる ぎふの木モデルハウスの 「 デジタル展示場 」 スタート 〜 家づくりにも エシカル消費 を推進 し、持続可能な森林・建築を目指す〜 岐阜県産材活用の産学官連携サプライチェーン「 ぎふの木ネット協議会 」運営事務局のヤマガタヤ産業株式会社 (本社岐阜 県 羽島郡岐南町 、代表取締役: 吉田芳治) は 、 いつでも、どこ で も、 家づくりが スマホでできる、岐阜県産材 を活用した地域工務店 モデルハウス が集まった 「 デジタル展示場 」を 2021 年 5 月 1 日( 土 )より オンライン上にて サービススタートいた します。 【 URL 】 未定 (※画像は製作途中のイメージであり、変更になることがあります。 TOP ページは上図のようにタウン表示になっており、山から木が切りだされて家になるまでのサプライチェーンの流れがユーザーに視覚的に理解できるアニメーション となります 。黄色吹出しは情報発信をする業種名を指 します 。 【What ものづくりのストーリーが伝わるデジタル展示場※】 「デジタル展示場」で は 、 VR や動画等の技術を活用して家にいながらモデルハウス等が見学できる他 、 普段ユーザーが見学する機会のない 木材生産現場 を 見られるなど、家づくりが完成するまでに携わる多業種のものづくりのストーリーを 体感でき、オンラインでありながらもユーザーにとって「顔の見える」 展示場 を目指し 、 コロナ下の生活様式においても安全に、 ユーザーの家づくりのパートナー選び、商品選びに役立つ情報提供をすることを狙っています 。 2021年 5 月 1 日、岐阜愛知の工務店 30 社、木材メーカーその他企業 2 0 社程度のコンテンツ展示による情報発信からスタートし徐々に参加企業を増やしていく予定であり、現在は参加企業募集中です。また、当「デジタル展示場」事業は、経済産業省ものづくり補助金ビジネスモデル構築型、岐阜県林政部デジタル展示場整備事業の採択事業として行政の応援を受けています。 ※「デジタル展示場」コンテンツ の案は以下の通りです。 コンテンツは今後増える可能性があります。 ⚫ 岐阜県産材や国産材を活用した住宅のモデルハウスの VR (バーチャルリアリティ )(約 30~40 棟) ⚫ 地域工務店や設計士等のこだわりや家づくりへかける思いを 紹介する 動画 (約 30 社) ⚫ 林業、製材、プレカット工場、家具工場などの木材生産の様子や商品 紹介 の 画像・ 動画 (約 20 社) ⚫ 不動産情報・分譲住宅情報の検索機能 ⚫ 施工例から選ぶ、家づくりパートナー(業者)の検索機能 ⚫ 工務店・不動産業者 イベント検索機能 ⚫ 家づくりが初めてのユーザーに向けた、 プロが教える 家づくりの ハウツー に関する解説動画 ⚫ 大学の最新木材研究実績 ⚫ 行政からの家づくりに関するお知らせ、補助金情報 ⚫ 清流の国ぎふ マスコットキャラクター「ミナモ」出演のオリジナル動画 【Who 持 続可能な森林、建築、地域社会を目指した協議会 が 、家づくり における DX を実現する】 「デジタル展示場」は、岐阜県産材の推進を通じ、未来のこどもたちのために持続可能な森林、人、地域社会を目指す ぎふの木ネット協議会が運営します。 協議会では、 「 森を守る (森林環境整備 、 人を守る(健康で安全な空間の推進)、 技術 を守る(人材育成、技術基盤の向上)」をキーワードに、ユーザーが安心できる 木質 空間の創出と、地域社会・地域産業基盤の整備発展 、 SDG sの目標達成 を目指 しています。協議会は当社が事務局運営を行い、現在200 以上の異業種企業に 会員として 参加頂き、岐阜県林政部や岐阜県森林文化アカデミー、森林組合、大学教授などにオブザーバーとして参加頂き、産学官連携による中小企業のサポートも積極的に実行しています。木材・建築業界に携わる地域 中小企業 の 、短期的なコロナ下における課題解決と、長期的に持続可能な企業 への成長の ために、 協議会として「デジタル展示場」を運営することで、地域中小企業のDX化のサポートをしながら、家づくり全体のDX化 への 寄与 を目指しています 。 【Why 家づくり、建築のエシカル消費を推進】 協議会会員の岐阜県産材を活用した 家づくりのサプライチェーン のように、 パートナーシップによって目標達成をする 仕組みを地域で実践していることをユーザーに知っていただき、 地域の活性化や雇用などを含む、人・社会・地域・環境に配慮した消費行動 、「エシカル消費」の考え方を、家づくりや建築の分野でも推進したいと考えています 。 一人ひとりの消費行動が未来のこどもたちのために豊かな日本の森を残すことにつながることを、真摯に伝えていきたいと思っています。 【 How チームワーク、 パートナーシップで 目標を達成する】 「デジタル展示場」事業は、当社含め地域の 中小企業 1 社ではできないことを 全体で実現する、パートナーシップでの目標達成を積極的に推進していきます。地域に最大限の効果を発揮できるよう、各方面のプロフェッショナルが集結して事業運営を進める仕組みです。 木材・建築関係企業のパートナーシップの他に も、行政や学校、 IT 関係やプロモーションの分野においても幅広くの団体に共感を頂き、パートナーシップ※でスタートします。 ※パートナーシップ先は以下の通りです。()内は、所在地とどのようなことを共同で行うかについて。 ⚫岐阜県林政部(岐阜県産材に関わる情報提供、補助事業による応援) ⚫岐阜大学応用生物科学部光永徹教授(岐阜県産材、ユーザーの健康に関する共同研究) ⚫東京都立大学・名誉教授(医学博士・医師)星旦二教授(ユーザーの健康に関する指導) ⚫岐阜森林文化アカデミー森林技術開発・支援センター(岐阜県産材に関わる情報提供) ⚫岐阜県森林組合連合会(岐阜県産材に関わる情報提供) ⚫日本ユニシス(株)(東京都、システム構築・DX支援・事業企画を共同実施として行う) ⚫(社)日本防犯学校梅本先生(東京都、ユーザーの家づくりに関するアドバイス) ⚫(株)エヌリンクコンサルティング(東京都、ユーザーの家づくりに関するアドバイス) ⚫(株)ビズ・クリエイション(岡山県、ユーザーコンタクトシステムKengaku Cloud) ⚫(株)アドキットインフォケーション(岐阜県、地域プロモーションについての共同サービスを開発する) ⚫(株)天野企画(岐阜県、プロモーション企画、撮影、製作) ⚫(株)Think blue(岐阜県、モデルハウス装花、撮影) ⚫地域工務店約30社(岐阜県、愛知県、モデルハウスVR展示等) ⚫岐阜県産材木材メーカー約10社(岐阜県、愛知県、動画展示等) ⚫設計・不動産業者・建材メーカーその他業種約10社 デジタル展示場プレスリリースダウンロード

オープンハウスを見学しました。
現場だより

オープンハウスを見学しました。

こんにちは。 6月9日にぎふの木ネット協議会の会員様でもある五藤久佳デザインオフィス有限会社様のオープンハウスの見学に行ってきました。 まず目に入った軒は深めに作られており、扉のすぐ横には室内で郵便物を受け取れるポストがありました。ライトもこだわって選んでいらっしゃるようで、いくつもの候補から選んで設置したとの事です。扉の奥から見える木質の内装は、暖かい光を帯びて落ち着いた空間となっています。 一枚板と玄関の上がった段の間には、小物が入る引出しがありました。この引出しが台の脚にもなっていてムダのないデザインで工夫されていました。 玄関に入るとまず、のた付の朴の木の一枚板が顔を出しました。この一枚板は靴を履く際に腰を掛けたり、花瓶に花を活けて飾ったりするスペースとなっています。 左手にはシューズクローゼットがあり、靴以外にベビーカーなどもスムーズに出し入れできる空間となっています。 リビングは開放的な雰囲気で、モノトーンに木板が映える落ち着いた空間です。家の素材にはかなり拘られていて、既製品が少なく内装は主に杉がベースの無垢材を使用しており、木が呼吸をしているため吸放湿に優れた心地よい空間になっていました。 また使用している塗料などの素材も体に無害なものにして、体に優しい家を作っています。 このお洒落な棚は、ブティックのショーケースのような見た目にしたかったとか。窓枠やカウンターなども既製品ではなく無垢材を加工して作られています。 そして気になるのはこの空間壁、天井はビニールクロスを使わず杉板で囲まれており、グレーに塗装してからパールを擦って光沢感を出しています。塗料はアクリルエマルジョンという水性塗料を使っているそうです。 脱衣所と洗面が別になっており、来客時にも困らない設計で、洗濯機が扉で隠れる為生活感を見せない空間になっています。 浴室もとてもこだわられており設計事務所の技量が試される場所とおっしゃっていました。タイルの壁が全体的に淡く照らされ身も心も温かい空間となっています。 中でも照明の位置や、タイルの配置などは特にこだわれているようで、照明は天井に近い位置につけてしまうと実際にひげを剃られたりする際に顔の周辺が暗くなってしまい見にくいので、低めにつけるだけでも明るくなり雰囲気も良くなります。タイルは、設計書の時点で全てどこにどのように張るかタイル割りを描き上げています。この浴室タイルは全て300×300のサーモタイルが張られています。 浴室のお風呂は鋳物ホーローを使用しており今では高級ホテルでしか見られない物で保温性が高く、夜8時に湯を張ったとしても夜中まで入れるそうです。 天井にはヒノキ材が張ってありました。壁は皮脂などが原因でカビが発生してしまう可能性がありますが、天井に張ればその心配がないようです。 こちらのトイレの壁の色、美術館の展示室の壁の色をいくつか用意してその中から選ばれた色なんだとか。トイレは明るすぎなくてもいいと、暗めの色合いを使用されています。 1階も2階もトイレの窓は人の視線も配慮して高い位置に設置されています。手洗器はきちんと石けんで手を洗うことを習慣化するためだとか。 窓にも特徴があり、下を水平にせず斜めにすることで、埃が溜まりにくくなっている設計になっています。 こういう細かい心遣いが素敵だと思いました。 2階に上がる階段にも多くの気遣いがありました。階段周りの閉塞感を解消するため格子組にして2階廊下と階段室を一体化にしています。手摺も大工の方に直接作ってもらい、階段の段差の先には掃除がしやすいような形に端を緩やかに上げるような形に加工されています。 階段を上がって左手の部屋はロフト付きでした。この部屋は天井にも杉材が張ってあり、様々な杉の色合いの組合せが楽しい天井でした。 ロフトには季節物の衣装などがたっぷり収められます。小さなお子さんにはたまらない秘密基地のようなスペースですね。 ベランダに出ると現れたのは杉の柵この木はサーモウッドと呼ばれるものです。木を燻製にして木の細胞や成分を変化させているため、雨風にあたっても腐らないとのことです。 ルーバーになっているので程よい目隠しになっています。外壁に貼り付けてあるのでベランダ内の有効が広くとれていて洗濯物を干す他に、テーブルとチェアを出してお茶を飲む事もできます。 外観はこのような作りになっており、ベランダに取り付けられたサーモウッドの杉の柵が特徴的なお家となっています。全ての床と廊下の素材が杉の無垢フローリングで、壁や天井も自然素材の塗料を使い様々な空間に木で造作された棚が取り付けられていました。身体に優しいとても気持ちの良い空間でした。 気になる方は下記の五藤久佳デザインオフィス有限会社様までお問い合わせくださいませ。 五藤久佳デザインオフィス有限会社 住所  〒493-0005 愛知県一宮市木曽川町里小牧字西蒲原216 TEL  0586-87-2669HP  http://gotohisa.com/

会員様向けに林業の勉強会を開催しました。
現場だより

会員様向けに林業の勉強会を開催しました。

10月2日(水)にぎふの木ネット協議会の会員様向けに飛騨高山森林組合様に協力を頂いて、林業の勉強会を開催しました。 今回は現場見学がメインということで、最初に少し座学として木材の商流や今回見学させてもらう「森林組合」について教えてもらい、その後今動いている現場を見学させてもらいました。 伐倒した木を集める「集材作業」と集材した木の枝を払い、必要な長さにカットをする「造材作業」を行うところを見学しました。森林組合の職員の方に都度疑問に思うことなどはお聞きしながら、実際に林業機械が動くのを見る機械も少ないため、大変貴重な経験となりました。 その後植林を終えて3年立っている現場を見学しました。植林されていたのはヒノキとアカマツで、植えた後も下刈りや獣害対策を行っている等話を聞きました。 最後に原木が集まっている土場を見学し、今回の林業勉強会は終了しました。今後も現場を見学して頂けるような勉強会を定期的に開催していきたいと思います。

株式会社N Styleホーム様の構造見学会に行ってきました!
現場だより

株式会社N Styleホーム様の構造見学会に行ってきました!

本日、株式会社N Styleホーム様の構造見学会にお邪魔してきました。 岐阜県関市に、岐阜県では他に例のない「断熱等級7」の住宅を建てられることになったそうで、今日はその見学会でした。 現在の断熱等級の最高ランクである断熱等級7を実現する住宅には、いったいどんな工夫がされているのかとても興味がありました。 見学会の現場には、エアコンが1台だけ設置されていました。 室外機のホースが玄関ドアから入ってきているので少し隙間があいた状態でしたが、中はとても涼しく(外気温は30度越えの真夏日)気持ちの良い空間でした。 断熱施工については、すべて社長が行っているそうです。通常の施工と比べて手間暇がかかりますがそれでもいい家をつくりたいという思いのもと、この施工方法を続けていらっしゃるそうです。 驚いたのは、その断熱施工のこだわりです。 まずは断熱材をしっかり入れた上からシートを貼ってあるのですが、なんと通常テープ等で留めるシートとシートのつながり部分を、熱で溶かして完全に物理的に隙間を塞いでいるのです。 シートの上から留めているタッカーの針の部分の穴も塞ぐため、上からテープをつけて、室内との境界を完全に1枚のシートにして空気の抜け道がないようにされています。 手間のかかる大変な作業かと思いますが。そのこだわりに脱帽します。 社長の想い 私たちは、住宅性能において常に最先端を目指してきました。特に現在の断熱等級の最高ランクであります「断熱等級7の住まいを建てたい」という想いを抱き続けてきました。まだまだ同業他社の中には「オーバースペックだ」「そんな性能必要ない」という方もいる中で、この「断熱等級7」の住まいづくりは先進的なことであり今後の住宅業界を先駆けていくために必要不可欠なことだと考えています。 断熱等級7のここがすごい!ポイント 冷暖房費がかなり安い 暖房なしでも概ね室温が15℃を下回らない 防音性が高い ぎふの木ネットには、こういった熱い想いのある工務店さんたちがみえます。そんな工務店さんたちについて発信する「モクタウン」をぜひチェックしてみてください。 モクタウンへはこちらのボタンから

永冨様のモデルハウスを見学しました。
現場だより

永冨様のモデルハウスを見学しました。

こんにちは。今日はぎふの木ネット協議会の会員様でもある株式会社永冨様のモデルハウスに見学に行ってきました。今回内覧するモデルハウスは「住まいのパズル」という半分規格住宅のようなシリーズの平屋のお家です。詳しく中を見せて頂いたので紹介していきたいと思います。 玄関に入るとなんと一枚板がお出迎え。シューズクロークは可動式でシンプルでおしゃれなデザイン。なんと、自社で作られているオリジナル家具なんだそうです。 リビングは解放感があり、見せ梁もかっこいいです!18畳あるようで、2~4名の方が住まわれる想定だと、ちょうどいい大きさのお家です。 リビングで一番気になるのは、こちらのおしゃれな階段ではないでしょうか。こちらは「住まいのパズル」では標準仕様だそうです。 そして、驚いたのがこちら。一見ただの壁にみえますが…。 こちら、実は壁掛けのテレビボードなんです。裏を見ると収納棚があります。コード類は壁の間を通り、ブルーレイ機器やゲーム機、Wi-Fiのルーターなどはこの裏の収納棚に収めることができるようです。 そしてこちら平屋のモデルハウスなんですが、実はロフトがあります。キッチンから見上げると左のような写真に。子供が遊んでいても見えたり声が聞こえるようになっているようです。 ロフトはこのような感じで、開放感あるおしゃれな空間です。 上記の左の写真の窓の奥。少し見えていますが、さらに驚くのは、なんと。バルコニーがあるのです! しかもかなり広いバルコニーで、実はリビングと同じ18畳あるそうです。水道もあるため、夏はプールなども出来そうですね。他にもワンチャンの遊ぶスペースとしてBBQなども楽しめそうです。 場所を移動し、こちらは洗面所です。かなり広いスペースがとられており、収納もばっちり。 洗面台の横にかなり大きめのリネン棚がついており、こちらも造作家具で自社で作られているのだとか。意外と洗面所に置きたいものはたくさんあるので、こういう大容量の棚が一つあるだけでもありがたいですよね! そして、筆者が一番驚いたのはこちら。写真の棚の一番下に隙間があるのがわかりますでしょうか。こちらヘルスメーターをしまう場所なんです。以外と置き場所に困るため、あらかじめ造作家具でこのように作ってもらえるなら嬉しいですよね。 こちらは、物干し金物です。話を聞くとどうやら”懸垂”もできほど強力に留めてあるので、外れることはないようです。 動線にも工夫がされていると聞きました。 こちらダイニング側は上記の通り扉がなく、エアコンがちょうど奥の壁についている状態です。この直線状の反対には脱衣所があり、ヒートショックなどを防ぐためにこういう設計になっているんだそうです。他にも洗濯物の持ち運びなども便利そうですよね。 洋室 寝室 上記の写真は洋室と寝室です。寝室にはウォークインクローゼットがあります。服も大容量でしまえるサイズです。 最後にご紹介するのが、トイレです。 トイレには小さい収納棚が。こちらもオリジナルで作られているのだとか。おしゃれですよね! まだまだ紹介できていないところもあるのですが、この物件は現在モデルハウス見学会が開催されており、3月まで開催される予定のようですので、ぜひ、実際に見学会に足を運んでみてください♪ご予約はこちらから:https://www.ie-miru.jp/cms/yoyaku/nagatomi/events/43559 気になる方は下記の株式会社永冨様までお問い合わせくださいませ。 株式会社 永冨  住まいのパズル住所  〒452-0803 愛知県名古屋市西区大野木4丁目26番地 Space Laboビル4階TEL 052-502-3800HP https://www.nagatomi-kentiku.co.jp/

地域の木を使うこと。  ~21世紀の森~
その他コラム

地域の木を使うこと。 ~21世紀の森~

ぎふの木ネット協議会では、新たにコンセプト動画をつくりました。まずは、一度ご覧ください。 https://youtu.be/guG8TATSduI  木々たちは守り続けてきた。何十、何百、何前年と。 土に根を張り、森を創り、ある時は災害から、 またある時は大気汚染から。 私たちを守っているのはいつも彼らだった。 だから次は、あなたの番だ。 岐阜の木を使い、家を建てよう。 そしてまた木を植え、森を育てよう。 その循環が私たちの暮らしを、 安全を、健康をつくっていくのだから。 地域の木を使うこと。 それは私たちの暮らしを守ること。 現在は当サイトのトップページでも流れています。この動画には、森や木が私たちに与えてくれる影響。そして、住宅に木を使うことが森を守ることに繋がっている。というメッセージを込めました。短いほんの一分の動画に私たち、ぎふの木ネット協議会が目指しているものが少しでも伝わったら嬉しいです。 木を使うこと。 では、どうして木を使うことが良いことなのでしょうか。実は一言では説明ができないほどいろんな面から木を使っていくと、環境にも森にも人にも良いことが分かっています。 環境問題の観点から言えば、木材は炭素を固定することができます。つまり住宅に木材を使ったり身の回りの物が木製品になればなるほど、大気中の二酸化炭素は固定される事になります。さらに、現在の日本の山は二酸化炭素を一番吸収するといわれている森林年数をはるかに超えており、木を伐って新たに植えることでより多くの二酸化炭素を吸収することができます。 森林の役割という観点から言えば、森林は水源や様々な動植物の多様性といった面で守っていかなくてはいけない場所です。現在は多くの森林が適切な管理がされておらず土壌の痩せた森林が、豪雨により土砂災害の原因になることもあります。しっかりと人が手を入れ、土壌や植生が豊かになれば、さらに良い森林の機能を受けることができます。 私たちが木材を使うメリットは他にもあります。木材はコンクリートや鉄に比べて軽い割に強度がある素材です。基礎地盤の補強の負担が少なく、地震によるエネルギーがかかりにくいため、地震大国の日本で、木造で住宅を建てることはメリットがあります。また、内装に木材を使うことで、作業効率が高くなる・骨折などの怪我やインフルエンザなどの発生率が低いという実験結果もでています。 地域の木を使うこと。 ここまでは様々な観点から木材を使う事へのメリットをお伝えしました。でも、私たちぎふの木ネット協議会は、木を使うことはもちろんですが、さらに、地域の木を使ってほしい。そう願っています。私たちが住む岐阜県には、今後成長量を0としたとしても300年の使用量のストックがあります。これは伐採する量よりも、木が成長する量の方がはるかに多く、現在伐採して利用するタイミングに適した山をたくさん抱えています。 また、海外や国内でも遠い場所から木材をわざわざ取り寄せると輸送のコストはもちろん、環境面でのCO2排出量の観点からも推奨は出来ないため、地元の木を地元で使うことは、環境にも私たちにもメリットがあります。また、木材自体も実は環境に左右されるのです。木材は反りや狂いなどが付きものです。ただ、使われる場所が育った気候や環境に近いほど、反りや狂いは起きにくいとされています。海外の温度変化があまりない安定した環境で育った木材と日本の木材を比較した時に、海外で育った木材の方が、腐りやすかったり、白アリに弱いという実験結果もでています。このように、木を使うこと。さらいえば、地元の木を使うことが、環境・森林・私たちの三方にとって良いことに繋がるのです。 撮影地「21世紀の森」とは さて、最後に動画の撮影地についてご紹介いたします。 撮影地は岐阜県関市板取にある「21世紀の森」です。ここには、全国的にも珍しい「株杉」と呼ばれる特徴的なスギが複数群生しており、これは全国的にみても日本にここだけしかなく、大変珍しい場所です。一般的なスギは、その名の所以である「真っすぐな木」という立ち姿から名前を付けられたといわれるように、基本的には上に真っすぐ伸びていきますが、株杉は写真を見てもらうと分かる通り、土壌ではなくスギを苗床とし上にたくさんのスギが育っていたり、まるで萌芽しているかのように一つの株からたくさんの杉が育っていることを指しています。ここの株杉は樹齢400年~500年といわれており、動画序盤のメッセージである「木々はいつも守り続けてきた」という言葉に沿う印象的なスギを見ることができます。 さらに面白いのが、この森林は普段私達が木材として使用することが多い真っすぐな形状のスギも混在していることです。その歴史を感じさせられる巨木の横に、見慣れた木も並んでいるという、まさに動画のコンセプトにあった21世紀の森は、ぜひ一度目にして頂きたいほどインパクトがあります。興味のある方はぜひ、足を運んで見てください。 21世紀の森【 住所 】 〒501-2901 岐阜県関市板取2340【 駐車場 】 あり

広がる木育の輪
その他コラム

広がる木育の輪

木育という言葉も少しずつ浸透し始め、岐阜県内でも木育施設がどんどん増えてきています。以前このぎふの木コラム内でも「木育」についてと、当時(2020年)オープンしたばかりの岐阜県の施設である「木遊館」を紹介いたしました。今年、この木遊館のサテライト施設が新たに2拠点で立ち上るということで、今日はその1拠点である、中津川市にできた木遊館のサテライト施設「なかつがわ 森の木遊館」を見学させて頂きました。 なかつがわ 森の木遊館 中津川市にある木遊館のサテライト施設は今年2024年8月にオープンしたばかりです。もとより地域に根付いている道の駅「花街道付知」の建物内を一部改修し併設されています。 入ってすぐに目に付いたのは、敷台。下記の写真の彫り加工されている部分です。 東濃地方と言えば、栗きんとんが発祥の地として有名で、「クリ」はなじみの深い樹木なので、お出迎えとしてピッタリな木が使われています。 同様に受付のカウンターもクリが使用されていました。 受付を抜けるとすぐに広い空間があり、子供たちが走ったり積み木を積んだするようなスペースがひろがっています。 シンボルになっている中央の滑り台に向かう階段はなんと、サワラ、ネズコ、ヒノキ、アスナロ、コウヤマキの「木曽五木」で作られていました。 「木曽五木」については、まとめたコラムが別でありますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。(URL:https://gifunoki.net/column/0305/) 0~2歳児メインの木のボールプールと写真右の可愛らしいトンネルはお風呂や桶を作る要領で作られておりました。ヒノキの産地であるこの地方ではヒノキ風呂を作ることも得意としており、その応用で遊具が作られているようです。 またちょっとしたところにも木で作られたモニュメントがたくさんあり、その芸の細かさは見ているだけでも面白いです。 特に受付の裏手側にある壁カウンターには、材を搬出する様子が木の実などでモニュメント化されていました。東濃桧の産地であるこの地域では、昔から伊勢神宮の式年遷宮などで使われる材を搬出することがあります。 林業で栄え、東濃桧の産地であることもあり、地域に関わりの深い木がふんだんに使われていました。木育は子どもから大人までどんな方でも、木材や木製品との触れ合いを通じて、木の良さや木材を使っていくことの意義を知ってもらう、一つの機会だと思います。そんな木育の輪がどんどん広がっていってほしいですね。ぜひ、「なかつがわ 森の木遊館」に遊びに行かれてはいかがでしょうか。 なかつがわ 森の木遊館【 住所 】 〒508-0351 岐阜県中津川市付知町8581-1  (道の駅花街道付知 駅舎内)【 駐車場 】 あり

広葉樹を取り扱う日本一の木材市場
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広葉樹を取り扱う日本一の木材市場

今日のテーマは「木材市場」です。木材市場は基本的には業者しか立ち入ることが出来ず、一般の方に見てもらう機会は少ない場所です。そのため、あまり知らせていませんが、実は岐阜には『広葉樹を取り扱う日本一の木材市場』があります。今日はその市場、岐阜銘木協同組合(略称:岐阜銘協)について紹介していきたいと思います。 木材市場とは? 「木材市場」とは「各地の山から伐採された木が集まってくる」場所です。市場には山から伐ってきた「原木」と呼ばれる丸太の状態と、丸太から製材された「製品」の状態で並ぶことが多いです。どちらかだけを扱っている市場もありますが、岐阜銘協ではどちらも取り扱っています。 原木 製品 そもそも日本の木材市場では、ヒノキ・スギなどの針葉樹をメインに扱う市場の方が多く、広葉樹をメインで取り扱う市場は全国的にみてもあまり多くありません。この針葉樹メインの市場と広葉樹メインの市場が別れているのは、最終的な目的の違いからです。針葉樹がメインの市場は建築材料として買いたい人が集まり、広葉樹がメインの市場は家具や一枚板等の材料として買いたい人が集まります。 岐阜銘協では、ケヤキ、トチなどの国産材はもちろん、海外から輸入されたウォールナットなど、針葉樹の市場に比べて取り扱う樹種の種類はかなり多いです。また、その中でもいわゆる「銘木」と呼ばれるものも集まります。それは高樹齢・大径木・長径木など、それ自体に希少価値のあるものや、希少な「杢」と呼ばれる独特な模様が出るもの等、「銘木」と呼ばれるに相応しい価値の高いものも集まります。 トチの「縮杢」と呼ばれる杢。 なぜ岐阜に? 一番の理由としては、岐阜が日本の中心に位置しているという”立地”という点があげられます。現に全国各地から市日前にものが運び込まれ、市日に売れて、また全国や世界に渡っていきます。日本の中心だから、木も人も集まりやすいのです。 日本一の広葉樹市場 岐阜銘協では毎月1回、市があり、2日間「製品」と「原木」に分けて競り売りで売買されています。月によりばらつきはありますが、毎月製品は約3,000~5,000点、原木は1,000~2,000点が競りにかけられます。少し競りの様子を写真で見てみましょう。 製品のセリの様子 競り子が対象の商品の前に立ち、買いたい人は声やハンドサインを使い競りに参加をします。一日で何全点と競るため一点あたりにそんな多くの時間はかけられません。短い時間で競りにかけられ、次々と売り先が決まっていく面白い世界です。 原木のセリの様子 いかがだったでしょうか。実際に見てもらうようなことは難しい場所なので、木材市場を少し覗いてみた感覚で記事を読んでいただけたのではないかと思っております。業界人だけに密かに知られている、『日本一の木材市場』が実は岐阜にあることを、皆様にもぜひ知ってもらえたら嬉しい限りです。 岐阜県銘木協同組合【 住所 】 〒501-6135 岐阜県岐阜市茶屋新田3-90

日本三大桜「根尾谷薄墨桜」
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日本三大桜「根尾谷薄墨桜」

「好きな花は?」と聞かれたら間違いなく名前が上がるほど日本人に深く根付いている花、「桜」。この春の開花の時期になると土日は花見でにぎわい、夜はライトアップされた夜桜を見に行ったりと人々の注目を集め、様々な楽しみに方がなされています。 また学校の校庭に植わっていたり、公園や堤防など身近に感じられるところに植えられており、普段目にするようなところで桜を楽しむことが出来ます。その開花を伝える「桜前線」という言葉もあるほどなので、私たちがいかに桜の開花が気になっているかが分かります。日本では花や葉の塩漬けが食用などに利用されていたり、木材としては高級家具材やフローリング材として、樹皮は樺細工で茶器などの化粧として使われるなど、広く親しまれています。上記の様に、花も材も樹皮ですら使われるほど各方面で人気を誇っているのです。余談ですが、桜の開花の基準となる岐阜の”標本木”は岐阜駅南側の清水川提にあるようです。さて、今日はそんな桜と岐阜が誇る日本三大桜のひとつ「薄墨桜」について紹介していきたいと思います。 日本にサクラは800種?! まずは、桜について。桜は日本人が好きな花ランキングで1位を取るなど、圧倒的な人気をもっています。また、日本に国花というものが制定されていませんが、警察や自衛隊のエンブレムになっていたり、その人気ぶりからも、国を代表する花ともいえそうです。そんなサクラ、実は日本に栽培用品種まで合わせると800種近くあるといわれています。おそらく種名で一番有名なのが「ソメイヨシノ」だと思いますが、このソメイヨシノは人工的に作られた品種で、「エドヒガン」と「オオシマザクラ」を掛け合わせて作られた園芸品種となります。日本に本来自生するサクラのうち、現在の生物学上で独立した”野生種”と認められるのは次の11種もしくは10種のみです。 この800種近くという数字からも、いかに人気で新しい品種が生み出されたかがよく分かりますが、これは人気で品種改良が進んだことと、そもそもサクラ自体が自然の中でも突然変異することがある種という2点の要因があげられます。それにしても、11種から800種近い品種ができるというのはすごいことですよね。 樹齢1500年以上の「薄墨桜」 さて、今日の本題である「淡墨桜」は岐阜県本巣市にあります。日本三大桜の一つで、国の天然記念物に指定されており、日本三大桜に選ばれるのも納得の巨木で樹高17.3m 幹回り9.4mという圧巻の大きさを誇っています。桜の散り際には淡い墨色になることから「薄墨桜」と呼ばれているそうです。ちなみに、「日本三大桜」は、岐阜県の「根尾谷淡墨桜」、福島県の「三春滝桜」、山梨県の「山高神代桜」、の3カ所の桜を指しています。種は野生種のひとつである「エドヒガン」と呼ばれる種です。エドヒガンはサクラの中でも特に長寿に育つ傾向にあり、例に漏れず薄墨桜も樹齢1500年を超えるといわれています。 現地の石碑には種名が「ウバザクラ」とされていますが、これはエドヒガンの別名で、葉が生えてくる前に花が咲く様子を歯のない老婆に例えたところから名付けられたとされています。薄墨桜は今が満開の時期で大変見頃です。1500年の歴史を感じられる迫力ある淡墨桜を見にぜひ足を運んでみてください。 根尾谷薄墨桜【 住所 】 〒501-1525 岐阜県本巣市根尾板所字上段995【 駐車場 】 あり

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岐阜の木に深く関わる方達に対談してもらう連載企画です!

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